【ふじみ野市】南台の「コミュニティカフェTRÉSOR」がいよいよ明日オープン!パリのカフェにいるような”非日常”の空間に
以前お伝えした、ふじみ野市南台2丁目の「コミュニティカフェTRÉSOR(トレゾー)」が、2026年10月31日にいよいよオープンします。
ふじみ野駅から徒歩約14分ほどの場所です。リアカーでのコーヒー販売やイベント出店で親しまれてきたお店が、クラウドファンディングを経てついに形になりました。

リアカー販売の様子
オープンを前に店舗を再訪し、店主の松尾さんにお話を伺いました。

大きなガラス戸が目印で、店先には「TRÉSOR」のロゴが入った看板が置かれています。

「僕だけのお店じゃない」お客さんと一緒につくった店舗
前回の取材時は、松尾さんが自ら木材を塗装してカウンターを製作している最中でした。松尾さんによると、その後の内装工事はお客さんたちが手伝ってくれて、一緒につくり上げたとのことです。クラウドファンディングの支援者やお客さんに支えられてここまで来られたと振り返り、「自分のお店ではなく、お客さんと一緒にみんなでつくったお店。僕だけのお店じゃないと感じています」と、感謝の気持ちを話してくれました。

支援は、お店の理念に共感した人たちが自分に気持ちを預けてくれたものだと受け止めているそうで、「コミュニティカフェとして、居場所づくりの役割をしっかり果たしていきたい」と語っていました。
準備期間には同業者の方々の支えも大きかったとのことです。夫婦でQグレーダーの資格を持つ、さいたま市「KURIHARA COFFEE ROASTERS」のオーナーご夫婦や、松尾さんが客として訪れたことをきっかけに物件探しや融資の受け方まで教えてくれたという川越市仙波の「TAKERU COFFEE」さんの名前が挙がりました。

店内に置かれたKURIHARA COFFEE ROASTERSの商品
プレオープン時期を調整してまで受講していたQグレーダーの資格も無事に取得できたそうです。
店内には、Qグレーダーの認定証のほか、スペシャリティコーヒー協会(SCA)の官能評価コースやワインの資格の認定証も飾られ、味わいを見極める力を磨いてきたことがうかがえます。

松尾さんがラテアートに出会ったのは、高校1年生のとき。富士見市水子のカフェ「Parrucchiere di Caffe(パルッキエーレ ディ カフェ)」での体験が、ラテアートの原点になったとのことです。

パリのカフェにいるような”非日常”の空間
小学1年生からフランスで暮らした経験を持つ松尾さん。店内は、お気に入りだというパリのスペシャリティコーヒーの人気店「Télescope(テレスコープ)」をモチーフにしているとのことです。まるでパリのカフェにいるような雰囲気の中に、コミュニティカフェとしての親しみやすさを大切にしながらも、「せっかく来てくださるなら非日常を味わってほしい」という思いが込められています。

木のカウンターに円すい形のペンダントライトが並び、ステンドグラス風の扉がついた木製の食器棚がアクセントに。テーブル席は大理石調の丸テーブルに、ゆるやかな曲線を描く木の背もたれの椅子を合わせています。

ドリンクを注ぐグラスも、丸みのあるものや縦にリブ模様が入ったものなど、クラシカルなデザインがそろっています。

こだわりのグラス
席数は2名席が2卓、4名席が1卓、カウンター3席です。子ども連れでの来店も歓迎で、イタリア産ピーチネクター(500円)も用意されています。

一杯を支えるこだわりの機材
カウンターには、コーヒー好きなら思わず目を留めそうな機材が並びます。豆を挽くのは、スペシャリティコーヒー店で使われることの多い「ditting(ディッティング)」のグラインダー。エスプレッソは、ドイツのECM社のエスプレッソマシンで抽出しています。

dittingのグラインダーを操作する松尾さん

ドイツのECM社のエスプレッソマシン
さらに、ハンドドリップにはオーストラリアのNucleus(ニュークリアス)社のドリップスタンド「Paragon(パラゴン)」を使っています。冷凍させた金属球に抽出液を当てて急冷し、コーヒーの香りを閉じ込める仕組みで、金色の球がドリッパーの下にセットされた姿はまるで実験器具のようです。

水へのこだわりも見逃せません。シンク下には浄軟水器を設置し、カルシウムやマグネシウムを抑えた水を使っています。松尾さんによると、口当たりがまろやかになり、コーヒーの酸の表情もきれいに出るとのことです。

浄軟水器
産地の個性を味わうコーヒーと本格フード
ドリンクは、カフェラテ(650円)や米麹ラテ(700円)、エスプレッソトニック(750円)などのエスプレッソメニューに加え、エチオピアやコスタリカ、コロンビア、ケニア、パナマのスペシャリティコーヒーをフィルターで楽しめます。メニューには産地の標高や品種、精製方法、「ベリー」「ピーチ」といった味わいの特徴まで記されていて、選ぶ時間も楽しめそうです。迷ったら、おすすめ3種類の飲み比べセット(1,200円)を頼んでみるのもよさそうです。

ドリンクメニュー(提供画像)

メニュー(提供画像)
エスプレッソに砂糖を加え、シェイカーで振って仕上げる「シェケラート」(700円)は、カクテルグラスで提供されます。きめ細かな泡の層が美しい一杯です。

コーヒー以外では、フランスの紅茶ブランド「KUSMI TEA」の茶葉や、イタリアのフルーツジュース「Yoga」のピーチネクターなど、ヨーロッパの品がそろっているのも特徴です。

アールグレイ
フードは、三芳町産のホワイトハムと12カ月熟成のコンテチーズに、le popotin(ル・ポポタン)のリュスティックと北海道産発酵バターを合わせた「ジャンボンフロマージュ」と、そば粉の生地に卵を落とした「ガレットコンプレ」(各1,400円)。

ジャンボンフロマージュ

ガレットコンプレ
スイーツは表面をパリッと焦がしたクレームブリュレ、ティラミス(各600円)、ソフトクッキー(350円)がそろいます。

クレームブリュレ

フードメニュー(提供画像)
オープン記念の特典は?
2026年10月31日と11月1日の2日間限定で、「Panama Cuatro Caminos Geisha Natural」が通常2,000円のところ1,000円で提供されます。

Panama Cuatro Caminos Geisha Natural
店舗の営業日や支払い方法は?
営業時間は、月・火・金曜が10時〜16時、土・日曜は8時〜21時です。テイクアウトはドリンクのみ対応しています。支払いは現金、クレジットカード、交通系IC、QUICPayが使えますが、PayPayは利用できないので注意が必要です。駐車場はありませんが、店舗前に自転車やバイクをとめることができます。予約や問い合わせは、お店の公式インスタグラムで受け付けています。
定休日はコミュニティスペースとして活用
定休日の水曜・木曜は、地域の人たちに使ってもらえるコミュニティスペースとして活用し、レンタルスペースとしての貸し出しも予定しているとのことです。利用の問い合わせも、公式インスタグラムから受け付けています。
今後は、不登校の子どもや子育て中のお母さん向けのコミュニティづくり、コーヒー教室やハンドドリップ教室、ラテアート教室なども計画しているそうです。ふるさと納税の返礼品登録も済ませており、ラテベースやコーヒー豆などを出品する予定とのことです。

オープン直前の今の思い

いよいよオープンを目前に控えた今の心境を尋ねると、松尾さんは「やっとこの日を迎えられる」と、まずは喜びを口にしました。リアカーでの販売を続けてきた中で、通い続けて支えてくれたお客さんがいたからこそ、ここまで頑張れたとのことです。

一方で、うれしさや楽しみと同じくらい、責任感や不安もあると率直に話してくれました。多くの人の支援を受けてオープンするからこそ、「スペシャリティコーヒーのおいしさを届けること、そしてコミュニティづくりをしっかりやっていかないと」と、身の引き締まる思いだそうです。

「なんとか形になって、ようやくスタートラインに立てる」と話す松尾さん。リアカーで届けてきた一杯のコーヒーから、フランス語で「宝」を意味するトレゾーの新たな章が明日始まります。南台に生まれる新しい居場所で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 埼玉県ふじみ野市南台2-7-28ベルラポール1F
- 営業時間
- 平日 10:00〜16:00(L.O15:30)
土日 8:00〜11:00 13:00〜21:00(L.O20:00)
アルコール提供18:00〜 - 定休日
- 水曜日・木曜日
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。







